インデックス・アイではご支援しているプロジェクトやクライアント様の社内研修で、
生活者理解の中でも特に重要な“気づき”の抽出方法をレクチャーして欲しいという声をいただくことがございます。

今回は、“気づき”を得る方法として、どのように情報を捉えることが重要かについてお話しさせていただきたいと思います。

■生活者の考えや状況に対し仮説を持ちつつ客観的に捉える
生活者と直接やりとりをすることによって得られる情報はたくさんあります。
ただし、その情報をより立体的に捉えるためには、お話を伺う前に生活者についてどれだけイメージを膨らませられるかが重要です。

以下のように、生活者について複数の視点から仮説を立てつつ、仮説だけにとらわれずに客観的な立場から生活者を捉えることが “気づき” につながります。
①Factに基づく仮説(検証できていることをベースにする)
②おそらくそうだろうな、と思っていること
③こうだったらいいな、という願望

⇒ ③「こうだったらいいな」という視点のみだと、ものの見方が偏ったり、“気づき” につながりにくかったりします。生活者をニュートラルにバランスよく捉えることが重要です。

■生活者の発言と行動のギャップに注目する
生活者の発言と行動実態の間にギャップが見られることがあります。
ただし、それは間違ったことを言っている訳でも、適当に回答をしている訳でもありません。なぜなら、普段の行動を意識的に行っている訳ではないので、正確には話せていないということだからです。
(例えば、普段の歯磨きのやり方を言葉で説明してください、と言われたときに自分が普段どんな順番で歯を磨いているかなど、明確にイメージがしにくいと思います。)
では、観察調査を行えば十分なのかと言われると、そうとは言えません。なぜそのような行動をしたのか、前後で何をしていたかなど、観察するだけでは分からないことがたくさんあります。
そのため、生活者と一緒に動画を見ながらインタビューをするなど、お話を伺いながら理由を明確にしていくことが重要な“気づき” につながります。

■生活者を複数の視点から分析する
生活者だけではなく、その周りや一見同じ状況と見受けられそうなものを比較してみることによって、より視点を広げて生活者を捉えることができます。

例えば、ある家庭のパパが行う家事の良い点や問題点について考えるときに、
以下のような複数の視点から情報を検討していくと、パパのみの視点からは出てきにくい観点が抽出できる可能性があります。

1)パパ自身の視点
・自分はしっかり家事に取り組んでいる
・本当は家族のためにもっと○○できたらいいのに、と思っている
2)パパと接する家族の視点
・ママから見れば、もっと○○して欲しいけど・・・/○○してくれて嬉しい
・子どもから見れば、パパともっと○○したい
⇒1)と2)の間で捉え方の違いがあれば、重要な “気づき” につながります。
3)他の家庭のパパと比較する視点
・同じことをしていても家族の反応が家庭によって異なる
⇒それぞれの状況や考え方の違いを捉えることで、重要な “気づき” につながります。

このように、生活者を理解するためにできることは様々でございます。
弊社では2022年に生活者理解に関するセミナーを実施予定です。

客観的な立場から生活者の考えやそれに基づく状況を捉えつつ、
多面的な視点から生活者を捉え、生活者理解を体験していただける機会をご用意しております。
生活者理解についてご興味がありましたら、ぜひご参加を検討いただければと思います。

また、調査に関するご相談もお待ちしております。

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