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リサーチ 2021.11.12

患者様アドバイザリーボードのご支援

弊社では、マーケティング・リサーチ以外にも、様々なご支援を行っております。
今回は、そのひとつである患者様のアドバイザリーボードについてご紹介いたします。

患者様のアドバイザリーボードとは

患者様のアドバイザリーボードは、より良い医療の提供や、
より治療を受けやすくするためのサポート、社会への疾患理解の促進など、
依頼主の企業様が患者様のお役に立つためにどのようなことが求められているかについて、
患者様から直接ご意見やアドバイスをいただく会議です。

患者様のこれまでのご経験・お困りごと (疾患の症状のみに留まらず、生活全般に関することも含む)
などを把握し、それに対して製薬会社がどのようなことができるかを考え、患者様と協力して
より良い治療環境を創っていくことを目的として開催されます。

プロジェクトによって、患者様について深く理解し社内で共通の認識を持つために使用されたり、
資材や患者様同士のコミュニケーションの場作りにつながったり、
開発中の治療薬にまつわる資料に使われたりしています。

患者様にとっては、普段あまり出会うことのない同じ疾患を持つ患者様と出会い、
自分ひとりで抱えていたご経験・お困りごと・お悩みを共有して共感や理解をし合うことで、
前向きな気持ちになっていただけることも多いです。

他にも、各地の患者会の方が知り合うことで協同のきっかけとなり、
製薬会社や医師といった立場の方に直接お気持ちや望まれることをお伝えできるなど、
有意義な場と感じていただけているようです。

 

グループインタビューとアドバイザリーボードの違い

マーケティング・リサーチとして、患者様のグループ・インタビューを実施する機会も
いただいておりますが、リサーチとしてのグループ・インタビューとアドバイザリーボードでは
似ているようでその立ち位置が異なりますので、主な違いについて以下にまとめました。

アドバイザリーボードでは、
依頼主様も会議に参加して患者様と直接お話をし、患者様と信頼関係を築き、
より良い医療や患者様にとってのより良い社会環境を作っていくために協力しあっていく点に
重きを置いているというのが、通常のリサーチとの大きな違いかと思います。

グループ・インタビューの場でも、患者さんの体調やお気持ちに配慮してファシリテーションを
行うことを心掛けていますが、アドバイザリーボードではそれに加え、
患者様・患者団体様と依頼主様の関係構築のための橋渡しとなることを意識して、
両者にとって有意義な関係づくり・プログラムの実施を行えるよう配慮し取り組んでいます。

インデックス・アイは、これからも、患者様と依頼主様の懸け橋になれるよう努めて参ります。

この記事を書いた人

阿部 麻美

阿部 麻美

食品、ペット用品、化粧品、日用品、医療用医薬品など様々な業界を担当。 定量調査・定性調査ともに、リサーチ企画から、実査、集計、分析、ワークショップファシリテーション、レポーティングまで一貫して担当。 特に、ホームビジット・動画収集などによる観察調査を数多く経験。 マーケティングリサーチの枠組みに留まらず、患者様のアドバイザリーボード、健康・美容意識研究やZ世代研究などの調査研究(自主企画含む)、学術研究のサポートなど、様々な形でのご支援を行っている。

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